ペウラ生地店

2021/12/20 16:41

これからブログにてペウラ生地店の生地の技術的な事も少しづつお話しできたらと思います。

今日は4重ガーゼのこだわりについてです。
4重ガーゼの経糸は80/2という太さの糸を使っています。
通常は40/-という糸を使いますが、太さは同じ糸に成ります。
80/2は80/-(40/-の半分の太さ)を2本撚って作った糸(上記写真)です。
では何が違うかというと綿(ワタ)の長さが違います
なにか禅問答の様になっておりますが、ここで言う「ワタ」とは綿の糸を作るときに使う原料の「ワタ」そのものを指します。
綿糸は収穫した綿を束ねて撚ることにより糸に成りますが、太い糸は短い「ワタ」、細い糸は長い「ワタ」を使って作ります。
長い「ワタ」(長綿:繊維長28mm以上)は収穫量が少なく産地も限定されます。
今回使った糸はアルティマ(米綿:サンホーキン種)です。

写真を見て頂くと分かるのですが、左が40/-、右が80/2で毛羽が少ないです。
また長い「ワタ」を束ねた方が短い「ワタ」を束ねるより、光沢があり、滑らかな触り心地で、引っ張った時の強度が強くなります。
つまり40/-よりも80/2の方が毛羽が少なく、滑らかで、光沢のある糸に成ります。
そして最大のポイント、糸強度があり毛羽が少ない為、糊を付けずに織ることが出来ます。
通常1本で出来た糸は糊を付けないと織ることが出来ません(サイジングと言います)。
またサイジングの機械を通すと、経糸を強く引っ張る為どうしても固い織物になってしまいます。
出来た生機も「糊落とし」という洗いの工程をしないといけないので、環境にも負担を掛けます。
ペウラ生地店の4重ガーゼは部分整経という方法で経糸を準備するので、柔らかく、環境にも優しい織物です