ペウラ生地店

2026/01/23 16:33

先日会社の掃除をしているとき、写真の生地を見つけました。
20年以上前、私がまだ会社に入って数年の頃の生地です。
お客さんが写真に似たサンプル生地を持って来て、ストライプの巾と密度を変えて試織してくださいとの依頼でした。
糸番手を分析して糸を発注、撚糸屋さんにも発注、糸染め屋さんにも色ビーカーをお願いして一息ついたころ何か違和感を感じました。
組織としてはブロークンの綾織りですが、何かがおかしい。
よく見ると色の濃い方の糸が細く感じる。でも番手は同じだったはず。
再度よく見てみると、薄い色はS撚りの双糸、濃い色はZ撚りの双糸でした。
通常双糸は元の単糸がZ撚りの場合S撚りにするのですが、今回濃い色の方は逆撚りでした。
急いで撚糸屋さんに撚り方向を逆に発注し直して事なきをえたのですが、すごく反省したのを覚えています。
ただこの事は私が繊維の奥深さを知り、興味を持つきっかけとなる非常に良い経験でした。
と言うのも私はこの試織を先染めで織ったのですが、おそらく元見本は後染めで織ったであろう事が推測できたからです。
糸は同じ番手でも締まることによって濃くなる事が分かった事と、後染め用生機で持っていれば、発注毎に染めれば良いので在庫リスクが減らせる(先染めでバリエーションを持つ必要が無い)事が分かったからです。
在庫リスクが減れば、会社負担も減るばかりかそもそも作る量がコントロールしやすいので、環境にもやさしい企業になっていく事がわかりました。
ワクワクする生地を出来るだけ作りたいのですが、出来た後環境にも配慮して物作りしていけたらと思った次第です。