ペウラ生地店

2026/06/20 20:35




今日はペウラにとって大切なタテ糸の準備のお話しです。
織物はタテ糸とヨコ糸で出来ており、ヨコ糸を挿入してくれるのが機屋さん、タテ糸を準備してくれるのが整経屋さんです。
整経にも種類があり、今回の写真は部分整経と言われる機械を扱う工場です。

ペウラではサシコシリーズを販売しておりますが、それらは全て部分整経でタテ糸を準備します。
現代の織機は高速で動きます。1分間に何百回と筬を打つ織機はタテ糸にダメージを与え糸切れを起こします。通常は水溶性のノリを使って糸表面をコーティングし織れるようにするのですが、ペウラのサシコの様に多本撚の糸はそのような事をする必要がありません。糸の丈夫さのみで耐えられるのです。その様な糸を準備出来るのが部分整経なのです。ちなみにこの場合ノリを付ける工程、落とす工程が必要無いのでその為のエネルギーも必要なく、大変エコな商品となります。


写真の整経屋さんは老舗の2代目でこの道40年のベテランです。
私がお願いする糸でも入る時によって毎回硬さや風合が変わるそうです。その糸を機屋さんが織りやすい様にビームに巻いてくださってます。正に縁の下の力持ちです。
私自身も20年以上お願いしており、本当に頼りになる存在です。
整経の良し悪しで商品の良し悪しも変わってしまう、そんな重要なポジションなのに脚光を浴びることはない。毎日黙々とひたすらに糸と向き合う仕事。
こういった方の存在でペウラの生地は出来ています。
そんな事を思ってまた生地を見ていただけたら幸いです。